2014年8月16日土曜日

モロッコ・アシラー国際芸術祭オープニングコンサート

皆様、お変わりありませんか。

私は無事モロッコから帰国いたしました。
(パリにも寄れて、嬉しかったです。)

モロッコでは、アシラーという海辺の都市で行なわれている
老舗の芸術祭のオープニングコンサートをつとめさせていただきました。




この芸術祭は、モロッコのみならず、
中東各地の文化省との協力により実施されてきた国際的な老舗のフェスティバルです。

私はゲスト国のバーレーン王国からのご依頼により、
全て城之内のオリジナル楽曲にて、指揮とピアノを担当し、
国立バーレーン王国オーケストラ(L’Orchestre national de Bahreïn)の演奏で
オープニングコンサートをつとめさせていただいたのでした。

今年で36回目となるこの芸術祭は、長い歴史の中で、
日本人がオープニングをつとめるのは初めてだったそうです。


この芸術祭では、中東伝統音楽や、絵画、オブジェ、ファッションなど、
中東特有の様々な芸術が紹介され、ほぼ2週間に渡って開催されるそうです。

こんな素晴らしい歴史ある芸術祭に招聘戴き、大変光栄に思います。。。。

自分が思い描いた想像の旅の音楽が、
本物の中東の方々に
「中東の過去から未来を感じさせる音楽であり、
まさにシルクロードを体現する音楽だ」
と評価を戴いた事は
私にとって大きな誇りです。

客席には大臣はじめ王族の方々もおられ、
コンサート終了後はスタンディングオベーション。

司会をしてくださった女性の赤い衣装も笑顔も美しく、
アンコールの後はお花を戴きました。

ありがとうございます!
本当に、ありがとうございます。


アシラーは大変美しいところでした。

当然のことながら、日中はとても暑いのですが、
空気は乾燥していて風が非常に心地いい。

海辺に沈む大きな夕日。
地平線の先にはスペイン領がうっすら見えて。

(ラクダの親子が海辺をノンビリ歩いていました!
ああ、ここは中東なのだと実感する光景でもありました。)

この景色。この夕日。
早速、曲をかかなくちゃ!


北アフリカでは、チュニジアの首都・チュニスで二度、
コンサートをさせていただきましたが、
モロッコは初めてで、この国の伝統文化の一端に触れる事が出来、
とても感激いたしました。

リハールサやコンサートの前に大臣らと戴くディナーの会場は
宮殿のように美しく、家具調度やお料理には目を見張るばかり。

アラビアンナイトの世界です。

この場所で、自身の音楽で、中東伝統楽器初めオーケストラの奏者様に演奏戴き、
その演奏とともに、観客の皆様一人一人の様々な想いとともに、深く共感くださること。

そのひとときは、まさに私にとっても、かけがえのない瞬間です。

私が自身の音楽に込め作曲した意味や風景、死生観、想いを、
現地の奏者が自分の事のように心の底から感じて演奏くださる。

その演奏が観客に伝わり、とてつもない感動を引き起こす。

これこそが、
14年続いている私のライフワーク「世界遺産トーチランコンサート」
の原点であり源であり、
私の音楽のスタイルです。


「ミサ、次はいつ一緒にコンサート出来るの?」と奏者の皆様から。
思わず、涙。

本当にありがとうございます。。。。!!!

また必ずご一緒しましょう!

これからも、城之内の「音楽の旅」は続いて行きます。。。。。。

その先に、何が待っていてくれるでしょう。

ちなみに出国、帰国とも羽田空港でした。

9月から、また世界遺産トーチランコンサート 羽田が下半期として
再スタートいたします。

また、皆様と羽田空港でお会い出来れば幸せです!

最後に、
バーレーン王国文化省のマイ大臣様・文化省の皆様、ミス・ウダ様、奏者の皆様、
モロッコ・アシラー芸術祭関係者の皆様、携わって戴いた全てのスタッフの皆様、
そして観客の皆様に
心の底から感謝を申し上げます。


それでは、モロッコ・アシラーでのリハ〜本番まで、少しですが写真を掲載いたします。









            (バーレーン王国:文化省のマイ大臣さまと)